目の前に天使がいる。
何を隠そう。
ものすごくかわいい!!!
幼さそうに見えるがどことなく大人の雰囲気を感じる整った顔立ち
胸の部分に濃いピンク色のリボンがあしらわれている淡いピンク色のキャミソールワンピース
長いツインテールのように左右でくくられている青緑のサラサラした髪
白い肌、細い足腰、胸は……ここでは触れないでおくが、なんとも可憐だ
ただ、この天使……初めて見たはずなのにどこかで見たような気がする。
「ドイルさん、ですよね?」
再び質問される。
首を傾げて質問するとか反則だろぉぉぉ!
天使の美しさに見とれていた俺はとっさに言葉が出てこない。そもそも、女の子とそんなに話す機会などなかった。ボーカロイドが趣味でブラック企業に勤めている男に出会いがあると思うなよ!
「あ、あ、あ、あの、その。えっと。」
うまく話せない。これだからオタクは。
「ふふふ、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。取って食べたりしませんから。」
天使か!?!?!?
そうだ、天使だった。
笑顔も可愛い。
「す、すいません。どうにも慣れなくて。」