「よくわからないけど、ボカロ丼の人たちに今度はリアルで会えるってことだな。楽しみだ。」
俺はほとんどの人にはリアルで会ったことはない。異世界でのボカロ丼オフ会なんて、体験できるのは俺くらいのものだろう。
「ドイルさん、あなたはレミルメリカで、ぜひ楽しい人生を送ってください。」
「そうさせてもらうよ、ミコエル様のご加護もあるわけだしね。」
そういってタブレットを掲げてみせる。
「そういえば、ミコエルは元いた世界のミコエルとは別人なの?」
興味本位で聞いてみる。同一人物、いや同一の天使ならミコエルは世界を行き来できる能力の持ち主だ。
少し困ったような顔をして、ミコエルは言った。
「ひ・み・つ です。」
かわいいなぁ、もう!!!