another story side???-3
「雨乞いの儀などに興味はないが、情報は力だからな。報告は定期的に受けている。お前こそ、学園の手続きは終わったのか?」
「終わりましたよ。ついでに、ある貴族の姫様が学園に来られるという噂を耳にして、あなたにお伝えしておこうと。」
闇姫Pは飄々としている。
「ほう?」
どうやら少しは興味をもたせることができる情報のようだ。
「噂はご存知ですか?あの"獣の姫"です。」
闇姫Pがにやりと笑う。
「かなりの跳ねっ返りで、姫として生まれながら森で獣を狩りながら過ごしていたと聞くが。まさか、親が痺れを切らしたか。」
関心のある話題ではあったようだ。
「ええ、その方です。親から学園に入り、人付き合いをするように言われたともっぱらの噂ですよ。」
「それで、闇姫P、お前がわざわざ例の学園に行くのはそれも理由か?」
「それもありますけれどね、この間、お話した転生者の件も気になりますし。」
転生者。闇姫Pはその言葉には相手が必ず反応すると分かっているようだった。