アナザーストーリー side セレスティア8
「四天王なんて、本当にいるのかねぇ。そんな強い奴らなら名前くらい出てきても良さそうなもんだが。」
kentaxは半信半疑のようだ。
「四天王のことは、魔法師団や剣闘師団
にはお伝えにならないのですか?」
泡麦ひえが尋ねる。
「国民たちの中でも知る者は少のうございます。イタズラに広げると不安を増大させましょう。」
しおまねきの意見は的確だ。
「世間に噂が広がったとなれば、さらに姿を隠してしまいかねないですからな。情報も使い方次第では武器となります。私もここは、控えておくべきかと愚考します。」
m-aまでがそう言うならば、この場で異論を唱えるものはいない。暗黙のうちに、四天王の話題は隠されることになった。
「学園が狙われる可能性か。あれは、各国の貴族や王の一族も身分に関係なく魔法や武技の才能がある者たちを集めている場所。そこを狙われては国の損失。いや、世界の損失を招きかねない。」
学園のことを話すぐへへPの顔は真剣にそのものであった。
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