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アナザーストーリー side プロムナード2 

それが、健康被害だった。

様々な病原体により、他の国の者たちより平均寿命があまりにも短くなってしまった。しかし、プロムナードの発展は止まらない。この問題すら、機械の力で解決を試みた。

遺伝子操作による寿命の延長、身体機能の一部を機械化することによる健康維持、あらゆる試みが実施された。当然、中にはスキルの力と魔法で、生き延びてきた者たちもいる。

だが、多くの者は機械がなければ、生きていけない。それがプロムナードだ。

そして、今、このプロムナードを治める王は、"塔"の中から、街の様子を見下ろしていた。

「KAIさんからの報告では、セレスティアで雨乞いの儀が行われる予定だとか。経過はどうなっていますか、藤杜さん。」

藤杜錬王国の秘書官を務める男である。

生まれた場所はプロムナードであるが、長い間、プロムナードを離れており、その期間どこにいたのか?何をしていたのか?その多くが謎に包まれている。数年前にふらりと国に戻ってきたところをKAIにスカウトされ、現在に至っている。

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