アナザーストーリー:団長の憂鬱3
「剣闘師団と魔法師団から1名ずつ出すとのことですが、kentax団長はもうどなたか候補がいらっしゃいますか?」
さすがに適当に決めるとは言いがたいな。
「何人かは候補がいるし、若い奴は多いからな。訓練サボって学園生活ができるんだから希望者は多いだろうし、万が一にも敵との戦闘になることを考えるとあんまり弱っちいのはな。」
お?どうやら向こうも考えを言いたそうだ。
「お前のところはどうなんだよ、魔法師団団長さん。」
「魔法師団はそれほど若い者は多くない。ある程度の力がある者というとかなり絞られてしまう。」
それで悩んでるから、話を聞いてきたのか?
「誰を出すつもりなんだい?」
とりあえず聞いてみよう。
「小金井ささらはどうかと考えている。」
どこかで聞いた名前だ。
「おお、例の"分身使い"か。」
噂でしか聞いたことがないが、なかなかの期待の新人と言う話は聞いている。
「そうです。彼女はまだ若い。一度、外の世界を知ることも必要かと思いまして。」
あんたも若いだろうという野暮なツッコミは無しだ。