アナザーストーリー:雨乞いを待つ天使1
「ミコエル様。由杞様から、雨乞いの儀に向けた魔道具が届きましたよ。」
ドイルを送り出した後のハザマノセカイ。
どうやら大天使はあの時作った森林が気に入ったらしく。森の中にコテージを作り、木製のテーブルとイスで森林浴を楽しんでいた。
「モケケちゃん、ありがとう。」
モケケは、大天使ミコエルのボディガードを勤める者。甲殻類のカニを模した姿をしているが、水棲生物ではなく、水神の一角を担う神族である。
モケケは、ミコエルに頼まれて雨乞いの儀の準備に奔走していた。
深海の国プリズムへ訪問し、しょこらどるふぃんに面会した。ほとんど外に出ることのない四天王の情報を収集し、雨乞いの儀に介入してくるつもりなのかどうかを確認することを試みた。
そして、現在、まきエルの指導のもとで砂漠地帯の付近で祭壇づくりが急ピッチで勧められている。その間、ミコエルは魔力を貯めておかなければならず、モケケはミコエルの側を離れるわけにはいかない。
「あとは祭壇の完成と、こるん様の歌の完成を待つばかりですね。」