アナザーストーリー:司書3
一階は、多岐に渡る分野の一般書が所狭しと並べられている。歴史、文学、医学、化学、数学、分野別の棚もあれば、小説や雑誌を置いている棚もある。一階の至るところに地下へと降る階段がある。
この図書館は地下三階建て。地下一階へと降ると、広間のような空間に出る。広い場所にたくさんの机と椅子が置かれ、個別のスペースに区切られた場所も散見される。地下一階は、利用者が読者や勉強に使えるように工夫された空間である。
地下二階へと降っていくと、空気が変わった印象を受けるだろう。レミルメリカにも研究は存在する。魔法があるからこそ、その可能性を追究する者も現れる。世界の事象を解き明かすことを望む者たちのための蔵書、研究書である。
地下三階は許可のない者は何人たりとも立ち入ることができない。歴史的に貴重な遺産になるべき書物、人の目に触れてはならない禁書等が収められている。人の居ない図書館は怖いくらいの静寂で、衣服の擦れる音ですらこの空間を破ることができるのではないかとさえ思える。
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