アナザーストーリー:"擬態"の者1
「メッセージ。」
魔法を発動し、しばらく待つと向こうと接続されたことが確認できた。
「つながったようですね。m-a様、しおまねき様、つながりましたよ。」
異端審問官クリスエスはメッセージをオープンに切り替える。ぐへへPとの会議を終えた後、彼ら3名は新たな国難に対処するための準備を行っていた。
「ありがとうございます。クリスエス殿。突然のご連絡を失礼する。私はセレスティア王国、情報官のしおまねき。そちらは夕立P殿でよろしいだろうか?」
称号、夕立P。"擬態"の異名を与えられた者。
「え〜っ、どちら様ですか〜?あたし、何のことかわかんないんで〜、もう一回言ってもらえます〜?」
メッセージの相手からは、予想もしない声が聞こえてきた。
「クリスエス殿、これは……。」
しおまねきとm-aは呆気にとられているようだ。明らかに若い女性の声。
「ふん。いつものことだ。」
クリスエスは落ち着いている。
「も〜っ、ひどいな〜クリスエスさん。そんなことばっかり言ってると〜、女性に嫌われてしまいますぞ、クリスエス殿。」