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外伝:居室の一幕1 

王城にある居室でヲキチは一人、王の帰りを待っていた。ぐへへPは、部下たちを連れて市街地の視察へ出ている。以前に話した時には国民の声を国の運営に活かす、とそれっぽいことを言っていた。連れて行って欲しいと言おうかと思ったが、ヲキチが行くと少しややこしいことになる可能性があるため、最近は少し自粛していた。

周囲からは王妃と呼ばれているが、実はヲキチはまだ正式には王妃ではない。婚約はしている。結婚の予定はある。近々、両親への挨拶という一大イベントも行われる予定だ。でも、ちゃんと王妃になるまでは、あまり王の横に並んで歩くようなことは避けた方がいいかもしれないと勝手に思っていた。ぐへへPはそんなこと気にも留めないだろうが、こういうのは手順が大事なのだ。

コンコン
部屋がノックされ、外から声が聞こえる。

「ヲキチ様、ファンド王がお戻りになりました。すぐにこちらへ来られるそうです。」

どうやら何事もなく帰って来たらしい。
良かった。普段は王城で仕事をこなすことが多いからか、たまに外に行くと言うとつい心配になってしまう。

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