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外伝:居室の一幕2 

「ヲキチ、ただいま。」

ドアを開けて、ぐへへPが入ってくる。外遊の服装をそのまま身につけているため、本当に帰って来てすぐに部屋に来たのだろう。

「おかえりなさい。」

よく見るとぐへへPが手に何か持っている。

「今日は、街で流行している食べ物を買ってきたよ。」

袋に入った"それ"は部屋に入ってきた時から、香ばしい香りを漂わせていた。

「これは?」

中身が気になる。
この香りはおそらく肉の脂だ。

「ハンバーガーって言うらしい。パンに肉や色々なものを挟んだ食べ物だって。」

袋の中から紙で出来た手のひらに収まるくらいの包みを出す。

「紙の包みに入っているのに、とても美味しそうなにおいがするのね。そっちは?」

匂いだけで食欲がそそられる。
もう一つ、今度は上の部分が開いた箱のようなものに刺さった大量の細長いものが見える。こちらは油で揚げたもののようだ。

「これはポテトって言うらしい。細くしたジャガイモを油で揚げたもので、塩をかけてあるからそのまま食べられると……ってこら、説明してる横で先に食べるなよ。」

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