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アナザーストーリー:選抜3 

剣闘師団には意外と若者も多い。魔法使いと違い肉弾戦も多くなる剣闘師団は、ある程度の年齢になると引退して指導者の側にまわる者も多いのだ。

とはいえ、そこは肉体を鍛え抜いた者たち、人間でも30代、40代は現役だ。異種族の中には寿命がかなり長い者もいるため、100年近く戦い続けている者も剣闘師団には席を置いていたりする。

「行きたがらなくて当然ですよ。自分を鍛えて戦うために団に入ったのに、今さら学園で勉強しろなんて言われても困りますって。」

正論である。

「俺が困ってるんだっての。ファンド王からの直々のお達しだぜ?1人くらい殊勝な奴がいてくれてもいいだろ。なあ、よだか。」

kentax団長はこんなことを言っているが、団長命令として団員に命令することは決してない。

それが分かっているからこそ、団員たちは自分の意見を主張できるのだ。誰も行かなかったら、王に直接、行きたがる奴がいないから無理だと頭くらい下げに行くだろう。それゆえに、kentaxは若くして団長の地位にいる。

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