アナザーストーリー:選抜6
「あれはっ……相性の問題ですから。」
しかし、負けている以上、弱いという部分については否定できない。
「う〜ん、どうすっかねぇ。まあでも、本人の意志なら構わねえか。いいぜ、三国、俺から王様に言っといてやるよ。」
kentaxは戦力を欠くことになっても部下の意志を尊重するらしい。
「しかし、どういう風の吹き回しだ?お前、こういうのに首突っ込んでくる奴じゃねえだろ。」
入団の頃から三国を知っているkentaxにはどうにも違和感があるらしい。よだかは何も感じていないようだが。
「ちょっと面白い噂を聞いたっていうのはあるんですが、それ以前に学園って何となく面白そうじゃないですか。一度くらいエリート様たちに混じって勉強するのも悪くないでしょうし。」
面白そう。
たしかにこの男ならそう考えるのかもしれない。