アナザーストーリー:招かれざる客5
かなりのプレッシャーを感じる。昼間に受付で見た時とは別人のようだ。
「ああ、はいはい。俺はkentax、剣闘師団の団長だよ。」
剣闘師団団長・kentax、言わずと知れた男であるはずなのだが……。
「私はあなた様ご本人のことをお聞きしています。人前で他人の名前を名乗るのは不躾ですよ。それに……どうやら"何名も"いらっしゃるご様子なので。」
どうやら、すべてを見透かしているようだ。
「どういう能力か知らないがやるじゃないか、司書さんよ。」
kentaxの顔がぐにゃりと歪む。そして……
「まさか私の"擬態"がバレてしまうとは思いませんでしたな。」
はなぽの姿が現れたかと思うと、すぐさま姿が切り替わる。
「私の正体に、気づいた、者は、あなた様で、3人目ですよ。」
次々と変わっていく姿。
もはや性別や種族すら異なっている。
「図書館の中で起こることは全てわかりますよ、司書ですから。あなたの実態はスライム種ですね。」