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アナザーストーリー:招かれざる客11 

彼女の得意分野は闇魔法だが、"影移動""影浮遊"のような補助的な魔法が主である。スキルによって、近接格闘や武器の類を用いた攻撃もでき、工作を行うこともできる。あらゆる攻撃に対して、大切な本を守るために力を使うことができるはずだった。

「スキル"ジャッジメント・ザ・デイ"」

夕立Pがそう叫ぶと、突然夕立Pの身体が赤く発光し始めた。

「赤い光?なんであろうと、まずは発動までに動きを止めます。」

霧に紛れ込ませて凝固剤を散布する。これで動きを止められるはずだ。

ボコボコボコボコ、ボコボコボコボコ

何の音だろう。
よく見ると、夕立Pの身体から赤い蒸気が立ち上り、周囲の霧が徐々に晴れている。

「沸騰?」

切身魚の常識の中にはない現象だった。スライム種にこんなことはできない。

赤い蒸気が霧の代わりに夕立Pを包む。

「ぬううおぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

夕立Pの身体が最大限に赤く光ったかと思う
と、ミストの魔法が打ち消された。

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