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アナザーストーリー:異世界七夕日和7 

「ねえねえ、ちょっと噂で聞いたんだけど、今日って普段会えない男女が愛を育む日なんですって。」

闇姫Pは楽しそうに話している。

「だからなんだと言うのだ。我々は日頃から誰とも会わぬではないか。」

顧問Pは全く関心を示さず、手元の書物のページをめくっている。

「つれないわねえ。ほら、この間挨拶に行った吟遊詩人の女の子とか美人さんだったじゃない。」

吟遊詩人こるん。
久方ぶりに四天王と呼ばれる我々が全員集まったのが、あの時だろう。まあ、あの後すぐに各自が世界との戦いに向けて準備を始めたから何を話すでもなかったが。

「愛が不要とは言わんがな。だが、我らの目的を果たすためには、切り捨てねばならぬ物もあるということだ。」

そう言って、再び顧問Pは本のページをめくる。彼らの次なる一手はもうまもなく始まるだろう。

まさにその頃、吟遊詩人こるんは、プロムナードのとある街にいた。
彼女は面白い噂を聞きつけたのだ。

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