先ほどまで戦っていた相手な毒で死ぬ姿を見たくなかったのかもしれない。
実際は魔法で姿が見えないからどうなっているかもわからない。しかし、サーチで見ると明らかに先ほどよりも移動速度が遅い。察するに、えいさんがととさんを運んでいるのだろう。その速度では隊長のスキルからは逃げられない。
「くそっ。」
ドイルは小さな声で舌打ち混じりに言うと、赤い点に向かう。同時にスキル"トランスモーフ"を発動した。"TOMOKI++の契約書"を使用する。
ドイル
種族:人間
固有スキル:トランスモーフ、絶対管理者
レベル :92
経験値:33734325
所持金:100,000,000イェン
体力:8000
魔力:1500
攻撃:8600
防御:6700
敏捷:6200
状態:管理者権限、身体硬化
「この攻撃なら。」
ドイルは素手で地面を殴りつける。神の拳の一撃は大地に軽々とヒビを入れる。
ドイルの殴りつけた場所から真っ直ぐに、大地の亀裂が毒に向かっていく。
「間に合えっ。」
ドイルは亀裂に沿って走りはじめた。
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