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「名前、そうか、マキエイだからえいさんか。俺はドイル。よろしくって言いたいところだけど、ゆっくり話してる時間はなさそうだし。早く行ってくれ。隊長は、俺が何とかする。」

逃げろと言われている。やはりどうして逃すのか分からない。

「感謝。"月ノ水"。」

そう言うと、そらうみれいは再びととさんを抱き抱えて、スキルを発動した。水の幕ができ、身体が浮き始めるが、やはり抱えて動くのは大変なようだ。

「"アクセル"」

ドイルはそらうみれいに移動速度を上げる魔法をかけた。『子どもでもよくわかる魔法』にあった基礎魔法だ。

「これでさっきより動けるよ。マキエイさん、早く。」

そらうみれいは振り返ることなく泳ぎ始めた。先ほどよりは確かに少し早く動くことができている。そして、ドイルはごーぶす、ライチョー隊長Pのスキルと相対する。

その様子をはなぽとタダトモは少し離れたところから見ていた。ごーぶすのスキルが発動したことを察知したはなぽは、プリズマリンを解除。すぐにタダトモを連れてその場を離れ、ごーぶすが居た小屋の方へと移動していた。

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