アナザーストーリー:呪詛師の力5
そらうみれいは短い言葉で説明する。
「毒ですって?この辺りに毒を持った魔物は早々いないはずですが。」
one my self は驚いている様子だ。
「それで、解毒剤はあるのか?」
kentaxの問いにそらうみれいは首を振る。
「ねえのか〜。今は俺たちも軽装備で備蓄がねえからな。あとから来る魔法師団がいりゃあ何とかなるかもしれねえが。ったく、水もねえし、どうするかね。」
kentaxは頭をかく。水がないという言葉にそらうみれいは反応した。魔法師団なら、春沢翔兎の解毒ができる者もいるかもしれない。
「水。ある。解毒と、交換。」
春沢翔兎が驚いた顔をする。
「えいさん、いい、無理……する……ガフッ。」
春沢翔兎が口から血を吐いた。
「おい、そいつ、やべえんじゃねえのか?ワンマイ、すぐに魔法師団にメッセージ飛ばして、毒にやられたやつがいるって伝えてこい。」
kentaxが指示を出すとone my self はメッセージの魔法を発動した。
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