アナザーストーリー:呪詛師の力10
そらうみれいも同じように頭を下げた。
「おお、治ったのか、徳皆無。」
kentaxがやってきた。
「マキエイさん、ありがとな。これで、剣闘師団もクロスフェードに帰れそうだわ。」
そらうみれいにとって、水を生み出すことは造作もない。これで春沢翔兎が助かるならどうということはなかった。
「kentax団長、今は金星伊津可です。お間違えなきよう。」
毎回の如く間違えられているのではないだようか。
「会うたびに違う気がしてわかんねえんだよなぁ、副団長さんは。」
kentaxは悪気がないようだ。
「それで、俺たちは国に帰るがマキエイさんたちは、これからどうするんだい?」
向こうからone my self もこちらにやって来ているのが見えた。
「ととさん、治るまで、休む。海で。」
そらうみれいは海獣族だ。海の中の方が力を発揮することができる。春沢翔兎を守るなら海中の洞窟にでもいる方が良いと考えていた。