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はなぽとタダトモが投げたものは"クラフト"で作られた黒い塊。

「弾けなさい。"ソウルサンド"」

はなぽの詠唱で、黒い塊が弾ける。それは砂を極限まで固めたもの。

弾けると同時に凝縮された砂は形を変える。それは"檻"。ごーぶすの周囲を囲うように次々と砂が鋭い槍のような形となって地面に刺さる。

「本来は大型の魔物を捕獲するための檻ですが、今回は縮小したものですよ。タダトモさん、行ってください。"メモリア"。」

はなぽはタダトモに声をかけると同時に魔法を唱えた。

「はい、あとは任せてください。」

タダトモの身体の周りに鎧が出現した。これは、以前、はなぽがタダトモに合わせて作り出した鎧。ヘルメット、レギンス、チェストプレート、ブーツ、アームからなる装備品だ。本来は、洞窟内などの安全な作業のためのものだが、今回はちがう。

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