「いやはや、ドイルさんのスキルには驚かされましたな。まさか"クラフト"を使えるようになるとは。」
"トランスモーフ"のことは、警戒されることを考慮して、はなぽさんにもタダトモさんにも話していなかった。今回の件がなければ、言うこともなかったと思う。
「スキルのこと、黙っていてすいませんでした。」
警戒していたとは言え、やはり話さなかったことは謝罪すべきだろう。
「あのようなスキルならば警戒するのも当然というもの。人のスキルを使えるなど、聞いたことがありませんからな。」
やはりそうか。TOMOKI++さんが最初に言っていたとおり、レアスキルのようだ。
「あの力は"トランスモーフ"。契約した相手の力をそのままに使えるスキルです。」
そう言うと、はなぽさんは驚いたような表情をする。
「いや、ドイル殿の使用した"クラフト"の力は、私のものを超えていたとお見受けしたのですが。」
そんなはずはない。
ステータスは、はなぽさんのものをコピーしていたし、俺がスキルでできることは、はなぽさんにもできるはずだ。