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アナザーストーリー:小さな火種8 

本来は、武器を併用し、スキルと魔法の効果と共に発動することで技となるが、今回は魔法の力のみを身体に使用しているようだ。

発動と同時に、TAKUMIの身体が肥大化する。一回り以上の大きさに変貌し、そのままミストファイナーに一撃を加えた。

ズンッ

鈍い音と共にミストファイナーの身体に拳が刺さる。

「ッッッ。」

声にならない声をあげて、ミストファイナーは後方に数メートル吹き飛ばされた。

ガシッ

地面に激突する前に、ミストファイナーの身体は京橋ひよわによって抱きとめられた。

「こっちより先に寝ちまってるじゃねえの。TAKUMI、やり過ぎ。」

京橋ひよわは、気絶したミストファイナーを地面に寝かせる。

「む、加減を間違えたか。」

TAKUMIは頭をかいて困ったような仕草を見せた。

「それじゃあ、決闘の勝者は2人ってことで。」

突然、声が割って入る。

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