アナザーストーリー:一抹の邂逅5
「わかりました。それでは、ズクさんとお呼びします。」
よだかは、ラングドシャPの強さの底が測れずにいる。
「そんな怖い顔するなよ。警戒してますって顔に書いてあるぜ。俺は敵じゃねえよ。敵は……あっちだ!"サイバーダンス"」
ラングドシャPが何を言っているのか、よだかは一緒理解できなかった。しかし、その瞬間、ラングドシャPは一気に加速し、反対側の茂みへとつっこんだ。
「おら、"フリージングコフィン"!」
氷の障壁が何かを包む。そのままラングドシャPはその氷を叩き割った。
ドサッ。何かが倒れる音がする。
「おい、よだかさんとやら、探し物はこいつだろ?」
ラングドシャPがこちらにむかって何かを投げてきた。地面に落ちたものを見て、よだかは驚く。
それは蛇型の魔獣の首だった。
蛇の魔獣は隠密に優れる。木の上や岩の陰に潜み、人を襲うこともある凶暴な魔獣だ。
よだかはラングドシャPに気を取られ、蛇の魔物の気配を見逃していた。
「蛇の魔獣に気がついたというのですか?」