アナザーストーリー:強さの果てに???
「あなたに先生と呼んで頂けるのは光栄ですがね。さて、計画はお話いただけないとのことなので、こちらはこちらで動くとします。ただ、今後のために一つだけお聞かせください。"実験"は成功しましたか?」
顧問Pは最初からそれだけを確認したかったのだろう。rainydayは答える。
「ええ、成功しましたよ。」
rainydayはメッセージの範囲を拡張した。
グウウウアウウウアウ
雑音にも聞こえる呻き声がメッセージに入ってくる。
「おめでとうございます。rainydayさん。」
メッセージの向こうで顧問Pが拍手を送る。
「これを放したらシルバーケープに用を済ませにいきます。それでは。」
そう言うと、rainydayはメッセージを切った。顧問Pも分かっていたようだが、切れる瞬間まで拍手をしている音が聞こえていた。
「ミストファイナーさんとおっしゃいましたか、あなたは……そうですね。アビサルの国境線にでもお送りしましょう。あそこならその力を存分に堪能できますよ。」
グアアアアアアアアアア
ひときわ大きな声が響いた。
「そう、存分にね。」