アナザーストーリー:雨乞いの地へ3
「そちらの確認はできたか?」
牧野、いや、まきエルは祭壇の最終チェックを行っていた。
「できましたよ。プロムナードとプリズムからの応援も到着しました。」
答えたのは桐エルだ。まきエルと共にミコエルに仕えているが、普段はシルバーケープで文月フミトに協力したりもしている。
「それでは、こるん様にメッセージを。彼女が到着次第、雨乞いの儀を始めます。信徒たちには、私から伝えましょう。」
まきエルは祭壇を見上げた。
空は青く、雲ひとつない。
雨乞いの儀まで、あと数日である。