アナザーストーリー:暴力と蹂躙6
兎の獣人は、熊の獣人に話しかける。
「オマエ……テキ……ミス……クウ。」
ウガアアアアアア
熊の獣人はハンマーを振り上げて兎の獣人に襲いかかる。
「聞く耳すら忘れましたか。」
振り下ろされるハンマー。
ガシッ
兎の獣人は地面を抉るほどの威力のハンマーを軽々と受け止めた。
「軽い一撃ですね。」
兎の獣人は微動だにしない。
「力を奮うのは好きではないのですが。」
空気が変わる。
「覚えておきなさい。」
兎の獣人の周りの空気がまるで何かを恐れるように震えている。
「力をただ奮う者は、さらなる力によって粉砕されるということを。」
これは魔力だろうか。
熊の獣人よりも濃く、強い。
「せっかくです。この喜兵衛が少し教育してあげましょう。」
蹂躙が始まる。