タブレットの画面を見直すと、画面に赤い矢印が表示されている。どうやら上を指しているようだ。
俺は画面にある赤い矢印に触れた。
すると地図が切り替わる。同時に頭の中の地図も切り替わった。
天空の頂は、どうやら俺たちが今立っている場所のはるか上空にあるようだ。
サーチの範囲に入ってるってことは、10キロくらいしか離れていないはずなのだが……。
立ち止まって空を見上げてみるが、何も見えるわけではない。
「条件達成でいけるイベントクエストみたいなものかな。」
俺はポツリと言葉をもらす。
「ドイルさん、どうしたんです?急に立ち止まって。」
タダトモさんが話しかけてきた。
「ドイル殿、置いて行きますぞ。」
はなぽさんたちと少し離されてしまった。
天空の頂。
いつか行く機会があるのだろうか?
そう思いながら、俺ははなぽさんとタダトモさんのところに小走りでかけていった。
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