特別編:祭りの期間1
祭りが始まる。
セレスティア王国を中心とした6大国数日間に渡る祭りの準備に追われていた。
年に二度開催されるこの祭りは、レミルメリカ全土を活性化させる。
「準備は整えたか?」
クリスエスは、両家が正式に婚姻を結んだことで諸々の準備に追われる王と王妃に代わり、m-a と共に祭りの指揮に追われていた。
クリスエスは兵士たちからの報告を受ける。
ほぼ、祭りの準備は終わっているようだ。
「ならば、我らも街に出よう。この時くらいは、皆々と関わることも悪くない。」
剣闘師団、魔法師団もこの祭りの間は数名の警護部隊を除いて、祭りを楽しんでいることが多い。
「では、そうしましょうか。しおまねきさんも今日は店を開けているでしょう。我々もそちらへ。」
m-aも動くことに同意した。
「王の分まで、民衆と戯れねばな。」
クリスエスとm-aは執務室を出る。まだ城内にいるというのに、すでに外からは楽しそうな宴の音が響いていた。