特別編:祭りの期間8
「それはありがたい。ぜひ、色々見ていってください。祭りの日だから安くしときますよ。」
ひとまず小金井ささらが通り過ぎるまで、ここにいればいい。そう思っていると、ドアが開いた。
「こんにちは。」
入ってきたのは小金井ささらだ。
「なんで魔法師団が武器屋に来てんだよ!」
心の声が漏れた。
「あら、団長さん。お久しぶりです。ユキちゃんは相変わらずかわいいですよ。」
小金井ささらは普通に話しかけてくる。
「おお、久しぶりだな。ど、どうしてここに?」
団長とは思えないほどのしどろもどろな感じになっている。
「ユキちゃんに装備する武器を買いに。」
人形に装備させる武器を買うとは、魔法師団の考えることはよくわからん。
「それなら店主に聞けばいい。きっといいものを出してくれるぞ。な、ヤマシロさん。」