「団長の命令でお迎えにあがりました。剣闘師団のよだかと申します。」
よだかの名乗る男は、剣を腰に差しながらこちらの姿を目視すると挨拶をしてきた。
「お迎えありがとうございます。私は、はなぽ、わんわんPの称号を頂いている建造士です。」
はなぽが挨拶を返す。
「僕はタダトモ。ダンテPです。」
名乗りが簡単にまとめられた。
「ドイルと言います。ということは、ライチョー隊長Pから連絡がいったんですね?」
深く突っ込まれる前に質問してしまおう。
「はい。ごーぶすさんから連絡を受けたと聞いています。クロスフェードへの転移を手助けしてほしいと伺っています。」
見た目と喋り方からしっかりした印象を受ける青年だ。
「それと、こちらは……。」
よだかさんが言葉を話し終える前に声が割り込んで来た。
「小金井ささら……こっちはユキちゃん。ほら、ユキちゃん、挨拶して。」
小金井ささら。この人はボカロ丼にいた人だ。そうか、この後にくるのはボカロ丼でよく見ていた"あのセリフ"だ。
「「ユキちゃんかわいい」」
しまった、被ってしまった。
#ボカロ丼異世界ファンタジー