「よぅ、久しぶりだなぁ、はなぽさん。」
剣闘師団の天幕に案内された俺たちが中に入ると、気さくに声がかけられた。横には剣士と魔法使いが控えている。
「kentax団長。久しいですな。」
はなぽさんも挨拶を返す。
「前に王国主催の催しで会って以来か?ちょっと前まではよく会えてたのに、お互い、忙しくなっちまったなぁ。」
どうやら以前からの知り合いのようだ。
「おお、こいつらが、隊長から連絡のあった2人だな。ドイルってのはお前か?若いのになかなかいい面構えしてんな。」
なんだこのマシンガントークは。kentax、名前からしてボカロ丼にいるんだろうが、実際ほとんど知らないから対応に困る。
「そうです。よろしくお願いします。」
とりあえず敬語で返そう。
「なんだなんだ、固えやつだな。そんなことじゃ、女1人も口説けねえぞ?」
そんな予定はない。
「団長、お客人へのご挨拶を先に済ませないと。」
控えていた男性の剣士から声がかけられた。
ワンマイ……その呼び方。もしかして。