これ、わりとヤバイのでは?
「あ〜市民証ないみたいです。」
俺は封筒をアイテムボックスにしまう。
「それならすぐに市民証の発行所に行くほうがいいでしょう。」
泡麦ひえ団長の言う通りだ。
「僕が案内しますよ。」
タダトモさんが軽く手を上げながら名乗りをあげる。
「ユキちゃんも行きたいって言ってる。」
なぜか小金井ささらさんも手を挙げて名乗りをあげた。
「あ〜俺も行ってやりたいが、集まりは無視できねえからな。よだかでもいりゃあ、ついて行かせるんだが。」
kentax団長は頭をかいている。
「ささらさんが、ついていってあげるなんて珍しいこともありますね。」
泡麦ひえ団長はどうやら小金井ささらさんが着いていくと言ったことに驚いているようだ。たしかに、ついてくる理由がないな。
「ユキちゃんが行きたいって言ってる。」
ユキちゃんの髪の毛を整えながら、小金井ささらさんはそう言った。