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挨拶を返す。

「俺はmar、発行所の主任だ。そして、ここはクロスフェードの街だよ。」

さすがに知っている。いや、今の言い方、どこかのRPGで聞いたような。

「marさんは、この街に初めて来た人たちに町のことを説明する案内係りなんかもされているので、街の名前を言うのが口ぐせみたいになってるんですよ。」

タダトモさんが説明してくれた。そんな役職もあるのか。

「てことは、要件はそこのドイルさんの市民証の発行だな。少し待ってくれ。今、もう1人、客が来てるんだ。」

察しがいい。

俺たちが入った時から先にいた男がそこに立っている。

「いや〜皆さん、すいませんね。」

坊主頭に赤い縁の眼鏡をかけた男。笑顔が印象的というか、むしろ少し怖いくらいだ。

目力がすごい。
待てよ、この顔、どこかで見たぞ?

「あなたは……。」

タダトモさんが不思議そうな顔で見ている。知り合いじゃないのか。

「よくぞ聞いてくれました!シオコです。お見知り置きを。ヒャクブンノイチPの称号をもつ、道化師兼冒険者でございます。」

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