「構わないよ。市民証な。」
そうだ。marさんに推薦状を渡さないと。
「あと、これを貰ってきました。」
俺はアイテムボックスから推薦状を出して、marさんに手渡す。
俺の横ではシオコさんが小金井ささらさんにユキちゃんの人形についての話を聞いているようで、それなりに盛り上がっているらしい。2人の絡みには興味があるが、ここは市民証優先だ。
「推薦状か。これがあれば発行はら……おいおいマジか。」
marさんは渡された推薦状を開いて驚いているようだ。
「団長2人分の署名と、建造師さんの推薦、しかもあの隊長さんからのお墨付きか。これはもう審査も必要ないな。」
あれ?団長以外の名前も入ってるのか?いつのまにかライチョー隊長Pのお墨付きももらっていたらしい。たしかに契約書は持っているけどさ。
「じゃあ、少し待っててくれ。」
marさんはそう言うと、推薦状を持って奥へ歩いて行った。
「よかったですね、ドイルさん。」
タダトモさんがニコニコしながらこちらを見ている。たしかに、楽にもらえそうで何よりだ。