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「代金は、剣闘師団が負担してくれるってよ。よかったな。」

そうなのか。推薦状、すごいな。

「ドイルさん、市民証には魔力を登録しないとダメなんですよ。」

タダトモさんが横から教えてくれた。たんなるカードじゃないのか。

「魔力を流して登録すると、本人の証明になるってことさ。魔力は人によって少しずつ違うからな。」

魔力に違いがあるのか、それは初耳だ。

「そうなんですか。魔力に違いなんてあるんですね。」

ミコエルからもそんな話は聞かなかったからな。

「ユキちゃんと私の魔力は、人形や物に通すことに優れている。」

小金井ささらさんはそう言うと、ユキちゃんに魔力を通わせる。ユキちゃんが、腕の上に立ち上がり、ぺこりとお辞儀をした。

魔力で動かしているのだろうか?

「僕の魔力は"ミライノート"に通すことで力を発揮するんですけど、単純な魔法の威力はあまり出ないタイプの魔力らしいです。」

ミライノートは使い方によっては強力なスキルだから、その分他の魔法の力が落ちてるのかもしれないな。バランス調整みたいな考え方だけど。

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