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スキル「大天使の加護」があれば、しばらく攻撃は防ぐことができる。
タブレットを手に持ったまま、俺は入り口から練達場の中へと足を踏み入れた。

視界が開ける。最初に目に入ったのは広い観客席だった。練達場という名前とコロッセオに酷似した外装の通り、少し高い壁に段差になった観客席がある。ちょうど目の前には、特別な観客席だろうか、直方体をそのまま壁面に貼り付けたような場所も見える。

練達場の中央には巨大なステージが設置されており、そこに受験生たちが集められていた。入った場所によって、ステージの左右、中央に並ぶ場所は分かれているようだ。予想に反していきなり襲われるようなことはなさそうだが、油断はできない。どこかの忍者漫画を愛読していたこともある俺は、地面が突然パカッと開いて受験生たちが奈落の底に落とされるような事態も考慮している。

俺は警戒しつつステージに登り、他の受験生たちの様子を確認するため、周囲を見渡した。種族、性別、年齢もバラバラ。魔法使いの出立をしている者もいれば、剣を腰から下げている者もいる。周りを観察していると、俺の後ろにも受験生が並び始めた。

 

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