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「見たか?受験生諸君、これから君たちにはチームを組んでこの動物たちを捕獲、または撃退してもらう。今、君たちが分けられているのは、それぞれの適性に応じた場所だ。右側にいるのが戦士適性の高い者、左側にいるのが魔法適性の高い者、真ん中にいるのがどちらの適性かを選択できる者たちだ。」

俺は真ん中にいるということはそういうことか。先ほど注目されていた人たちは戦士適性の方にいるようだ。越黒リタの姿は見えない。しかし、この動物たちはどこにいるんだ?

顧問Pは続ける。

「現地にはすでに試験官たちもいる。各自の検討を祈る。」

今、現地って言ったよな。
ということは……。

「魔法陣、起動。」

このステージ全体に転移の魔法陣が設置されていたのか。周りの受験生たちが突然の展開にざわつく中、俺は冷静だった。いきなり攻撃されなかっただけマシだ。どこに転移されるのかは分からないが、転移先に着き次第、大天使ミコエルの契約書の効果が消えていないかどうかを確認しよう。

先日体験した転移の感覚が俺を包む。

次に気がついた時、俺は森の中にいた。

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