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実はこの話をしている間に丸印同士が重なり、丸印の一つが消えていたのを俺は見逃さなかった。残った一つの丸がゆっくりと、だが確実にこちらに向かって来ている。おそらくこれは先ほどの動物の中の一体だ。移動が遅いがこの短時間で受験生を倒すとは只者ではない。合流を急いだほうがよさそうだ。

俺は莉音さんに声をかけ、残りのメンバーとの合流するために移動を始めた。

10分と経たないうちに俺と文月莉音は、残りの二人と合流を果たした。

「これで4人揃いましたね。」

俺たちは今、4人で円になっている。

「莉音さん、その簪かわいい。ユキちゃんに似合いそう。」

なぜか同じグループに小金井ささらさんが居た。魔法使いのグループにいたらしい。

「この簪が私の魔道具なんですよ。武器にもなるし、かわいいし、便利ですよ。」

文月莉音はパーティーが増えて嬉しそうだ。小金井ささらが手に乗せているユキちゃんには最初驚いたようだが、すぐに順応してしまった。

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