Follow

俺はその場で待機だ。

「ここはTOMOKI++さんの力だ。」

俺は契約書を発動すると、息を潜めて機会を伺うことにした。

鹿は悠然とした態度で地面にある餌を求めて首を下げている。

かいなと文月莉音も位置についたようだ。

「"雪面灯火"」

小金井ささらの魔法だ。発動と同時に鹿の耳がぴくっと震え、鹿が首を上げた。

ブルゥゥゥ

鹿の呼吸が突然荒くなり、吐いた鼻息が白くなっているのが見えた。

息が白く見える?

俺の頭の中に疑問が浮かぶより早く、鹿のいる足元の草が白く氷ついた。

地面が凍りつくのを感じたのか、寒さからか、鹿はその場を飛び退いた。すごい跳躍力だ。地面を蹴ると掘り起こされた土が舞う。

だが、魔法は同時にいくつも発動されている。鹿の飛び退いた先にも氷の地面が広がっていた。

鹿が足をつくと、その氷が足に纏わり付く。足を凍らせて動きを止める魔法なのか。

· · Tootle for Mastodon · 0 · 0 · 1
Sign in to participate in the conversation
Vocalodon

ボーカロイド好きが集うMastodonインスタンス、通称「ボカロ丼(ボカロドン)」です。 ** This server is for "Vocaloid" lovers. If you are not, please select other server. **

image/svg+xml