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ブルゥオオオオオオ

鹿は首を振りながら足元の氷を振り払おうと足を上げようとする。だが、すでに足の一部まで氷が迫り上がろうとしていた。

「まだまだ。」

小金井ささらの言葉に反応したのか、足元の氷が形を変え、鋭く尖った氷柱を作り出す。そして、氷に足を取られている鹿に向かって氷柱が飛んだ。

無数の氷柱が鹿を狙い撃つ。40人分の魔法で作られた氷柱の数は一目では捉えきれないほどだ。時折氷柱同士がぶつかってギンッという音を立てる。

氷柱が鹿にぶつかる。俺は鋭い氷柱が鹿の肌を貫くだろうと思っていた。

しかし、そうはならない。

ガギンッという金属にぶつかったような音が響き、氷柱が折れた。

「やっぱり、硬い。」

小金井ささらは知っていたような口ぶりだ。
おいおい、鹿の皮膚がそんなに硬いなんて聞いたことないぞ。

「私もいきます、"シャイニーウインド"」

かいなが風属性の魔法を放つ。細く尖った風の筋が鹿に向かっていく。

ヒュッという風切り音と同時に風は鹿にぶつかり、小規模の爆破を誘発した。

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