本編
小金井ささらは即答した。
「同じようなものを見たことがある。強い炎の魔法で焦されたらこんな感じになる。」
炎の魔法?この目の前にある鹿の死体が10分以内に炎の魔法で焦がされるっていうのか?
「炎の魔法ですか。ささらさん、実はこれ……。」
そこまで声を発した瞬間、俺は小金井ささらに肩を掴まれ、横に引っ張られた。
ダンテPの契約書を発動しているとはいえ、能力値は大天使ミコエルや運営神TOMOKI++には及ばない。咄嗟のことに身体のバランスを崩して倒れ込む。
「ささらさ……。」
そこまで声を出しそうになった瞬間、俺と小金井さささらのすぐ横を巨大な炎が通り過ぎた。