ボカロPが名前を変更して何度も投稿するのは、「期待の新人」として自分を売り出したいからですよね。
だから、露出が多くても「ダメだ」の烙印を押されてしまうとダメなんだと思います。
まあ、ありきたりな話ですけど「誰もやってないことをやる」とか、あるいは職人として「この人に頼めば大丈夫」という高度な技術を積み上げるとか、そっちなんだと思います。
ただ、別の切り口で攻めたオッサンも知ってるんです。もう亡くなったギタリストの方なんですけど。
このオッサンは、物凄くルックスが良くて、かつ、物腰が凄くダンディなんです。それで「講師」として生計立ててましたね。
私が聞く限り、腕前はたいしたことないんです。
なんとなく、皆さんを納得させたり「こういうオッサンになりたい」と思わせるようなオーラがあったんですよ。
そういう「講師」の座を狙ってるYOUTUBERミュージシャンもたくさんいますよね。
なんというか、有名なDTMのブログの人もそうじゃないですかね。別に、腕前とかは、そんな大したものじゃないんですよ。でもなんか、「こういうオッサンになりたい」と思わせるなにか。
キモいオッサンが一人で音楽やって、それがファンの間で広まって有名になったという話は、過去一度もありませんね。一度もないです。
まず、ここが出発点ですよ。多分、99.999パーセントのおっさんはこの事実から目を背けて、自分はキャリアを積んだセミプロ(今はちょっと休憩中)みたいな態度をとりたがるのではないでしょうか。
でもね、そんなの嘘だってすぐ気付きますよね。下手くそがガワだけプロっぽく見せる作戦は、その時点でゲームオーバー。今は亡き天才夕立Pが好んだ手法ですけど、オマエ人生と音楽舐めてんのかってなりますよ、絶対に。
さて、私は技術もない。歳も取りすぎた。その上でどう突破するかですね。これは本当に難しい。メグデスも6年悩んでますからね。
でもまあ、「自分は才能がないから音楽をやめよう」って考えるのは、終着駅ではなくてですね。むしろ、それこそがスタートラインだと思いますね。
ようやく気付いたかと。それを通過して、それでもなお「自分のへっぽこな音楽を、どうやって金と名誉に変えるか」みたいなことを本気で考えたときに、次なる進化があるのかなと思います。
自分がゴミであることに気づかずに、宣伝にお金使ったりするとですね。
結局、またお金を使っちゃうんですよ。それをやっているうちは、どうしてもアマチュアの甘ちゃんになってしまうというか。
このあたりは、ひとつの強烈な分岐点として存在するような気がします。
なんか私、最近、そんなことばかりずっと考えますね。それで胃の調子悪くしたんですけど。
作曲の先生に習いに行ったことは、思った以上にプレッシャーになってます。別に、怒られたりしないし、何も言われないんですけど、先生がピアノ弾いてる姿を見るだけでも考えることがたくさんありますね。
私の知っているプロのベーシストの方と、今習ってる作曲の先生だったら「じゃあ、ああいう感じでちょっとやってみようか」で、たぶん、一回でかなり合わせられるんですよ。
で、2~3時間ぐらいやってたら、もう、かなり合ってくる。
ところが、アマチュアの場合「よし、1か月後のバンドコンテストに向けて猛特訓だ!」で、1~2曲だけでも、1か月ぐらいかかる。
メグデスのレコーディングでも、ギタリストのジャイアントさんは「しばらくウォーミングアップの時間をくれ」とかいって、1か月とか2か月ぐらいトレーニングしたあとにレコーディングに臨みますが、それでも、何回もミスしたり、挙句の果てには「ここ、どう弾いていいかわからない」ってなりますからね。
だから、本当に、プロとアマでは、かなり差があります。
やっぱり、作曲の先生に習いにいって、あれこれ指摘されると落ち込みますよ。私、いったい、何年音楽やってるんだろうって。
そういう心の揺れ動きから「もう、音楽はやめよう」って思ったりするんじゃないですかね。
ヤフオクにも、ちょっと頭悪そうな人が、ギター出品してたりするんですよね。
そう、アタマ悪そうな人は、ギターとベースが圧倒的に多いですね。単純に、人口が多いからかもしれませんが。
たぶん、キーボーディストだとかは、ピアノをやってる人がほとんどで、先生に習ってたりコンクールでもさんざん評価されるで、知恵遅れでもないかぎり、自分の実力を理解している方が多いのかなと思います。
ギターやベースの場合は、自分自身では実力はわかりにくいんです。
たぶん、みんな自分のことをセミプロだと思ってます。まあ、そこまではいいんです。
ただ、とにかく、思っている以上に、プロとアマの差は大きいなと思います。
私、今、作曲の先生に習ってますし、学生時代もプロのベーシストの方とご一緒したことありますけど、やっぱり、何かが根本的に違いますね。
指の動きがどうこうというより、アタマの構造が違う感じします。
上手く表現できないんですけど、両者とも「あれって、こんな感じだよね」って、パッと弾くんです。ジャズでもロックでもメタルでも、なんでも。凄く速く指が動くだとか、そういうんじゃなくて。
アマチュアの場合の「辞める」は、所有機材一式をすべて手放すことじゃないですかね?
なんというか、アマチュアの場合は、持っている「技術」で稼いでるわけでではなくて、使っている「道具」にお金を支払いつづけているんですよね。
でも、お金を使ってる本人は、そこに気づかないんです。自分は、プロではないけどセミプロレベルだと思っている。少なくとも、素人ではないと思っている。
アマチュアには、アマチュア特有の、物凄い甘さと自惚れがあるんです。これは、ボカロ丼に対する批判ではないです。趣味全般がそういうものなんです。ゴルフでもカヌーでも、なんでもそうです。
趣味とは夢を見ることなんですよ。「自分はプロではないけど、プロに近い存在だ」と思うことで、自分に自信が持てたり、毎日が楽しくなったりする。そういう「遊び」なんですよ。それでいいんです。
しかし「アマチュアを辞める」というのは、この心理トリックに気づいてしまったということです。これは結構、重い意味があります。良い方向に向かうこともあるでしょうし、投げやりになって、酒や風俗に溺れることもあるかもしれません。
重い話ですよ。
マウンティングとハラスメントは、もうその言葉自体がネット上の攻撃の手口ですね。
5ちゃんなんかだと、ストレートに汚い言葉を使って罵っていましたが。今は、もっと婉曲的にやる方向へシフトしてるんだと思います。
この「知性的な悪口合戦」の口火を切ったのは、フェミニストじゃないですかね。これは、社会を変えていこうというより、もう、ただのコミュニケーションなんだと思います。何か指摘して、それに賛同者が集まる。
とはいえ、別の角度から。やっぱり、学歴・知性の部分は、年をとればとるほど、妬みが出やすい部分のようです。
高齢化社会になれば、そういう傾向はより一層強くなると思います。
これは「高学歴」に対する妬みというより、自分自身の青春時代の過ごし方に対する「後悔」からくるんですよ。
若い子がしっかり勉強している姿というのは、年をとるとまぶしく見えるのと同時に「一体、自分は何をやってたんだ」となるんですよ。学歴コンプレックスは、相手に対する憎悪とは、ちょっと別です。
とはいえ、学歴も上には上があるので、また、高学歴になればなるほど、友人とキャリアの差もつきやすいので、何が幸福かは不明ですね。
バンド宗教団体真メグデスの打ち込み担当。建前上、キーボーディストという肩書を名乗ることもありますが、それは嘘です。手では弾けません。
また、危険な思想は持っていません。メグデスは愛と平和のために音楽をやっています。本当です。
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宗教団体真メグデス公式HP
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