プルードンはあれですよ。ざっくりいうとマルクス主義(共産主義)とは別系統の左翼思想ですね。共産主義者からはむっちゃ批判されてます。
共産主義との一番の違いは、個人の自由を重視してる点かな。あとそもそも(たぶん)国家を否定してるので大きな世界国家を作る共産主義とは相容れない。
@tomoki でも、プルードンとかの流れを汲んだ無政府主義(アナルコ・サンディカリズム)は歴史的には結局ファシズムとかナチズムの方向へ行ってしまったのですよねぇ…
@ant_onion だからこそ読み方が難しいとも言えるし、避けられてた分まだ考える余地があるとも言えると思います。
@tomoki ええ、1960年代以降のユーロコミュニズムとか新左翼の文脈では色々と再評価されてきましたからね。
@tomoki マルクス主義の路線も悪く行くとスターリンや晩年の毛沢東、ポル・ポトみたいな暴政に行き着きますし、でカール・ポパーやハンナ・アーレントみたいに左翼思想を全体主義として退ける思想潮流も強くなったわけですね…
@ant_onion しかし、そのアーレントが目指した先に今のイスラエルがあるというのも皮肉ですね。
@tomoki 結局近代は暴政に向かわざるを得ない何かを内包しているのかも…
@ant_onion そうですね。大きな国家を作っていった結果最終的には国家は不要になる、というのが共産主義が目指す戦略ですよね。ゴールのイメージは近いのかもしれません。
@tomoki 辛い、不可避なものとしての労働(=人間の自己疎外)から人間を解放する、という目的意識はかなり共通でしたので…
@tomoki まあ、マルクス主義も最終的には国家を否定する(共産主義社会を達成すれば国家は不要になる)のですが社会主義の段階では国家が必要だとしますからね。しかもマルクス・エンゲルスの段階では共産主義社会は漠然としたイメージでしか語れませんでしたし。