>サビの音の厚みとか迫力
「音の厚みとか迫力」って「抽象的な表現」ですよね。作曲を先生に習った当初、そういう言葉は使わないでと注意されました。今は先生も軟化して、抽象的な言葉でもやりとりするようになりましたが。
ただ、今となっては、先生がそれを私に注意した理由もわかります。「厚み」や「迫力」って、人によって受け取り方が違う感覚の話なので。これで議論しだすと、迷子になったり。あるいは、それで相手を否定しだすと、相手の「感性」を否定するようなことになるので、喧嘩になるんですよ。
とはいえ、プロファイリングすると「サビの音の厚み」ということは、つまり、AメロとBメロの音の厚みは満足しているわけですよね?ですから「1.サビになって、急に音が薄くなることを問題視している」のか。
あるいは、「2.Aメロ、Bメロよりも、サビはさらに豪華にしたい」という話なのか。
1と2で、解決策がだいぶ違うんです。「1」は、AとBで鳴っていた音域の音が、サビで急に喪失しているのではないかという話ですよね。
一方、「2」は、AやBの音の厚みが「最大値」であり、それ以上の厚みは出ないという話かもしれない。
@LAFLOOR
「豪華」という言葉もダメですね…。私が厳しく言ってるわけじゃなくて、私の先生でも、そういう「非音楽的な表現」の仕方をしてはダメだということです。
とはいえ、いくつかパターンを考えてみましょうか。
1.音域を「上げて」、主旋律で高音を使って「華やか」にする。
サビより高い音を、その手前で使わないことは、凄く注意されますね。
サビで低くなってしまうときは転調を使ってあげる。
2.サビを何層でユニゾンにして「厚み」を出す。
例えば、AメロBメロは、色んな楽器が入れ替わり立ち替わりで、みんながちょこちょこ細かく動いている。でも、サビで全員が登場して、高音でも低音でも、一斉に楽器でユニゾンしたら「豪華」ですよね。
3.サビで3度でコーラスにする。
コーラスする場合、バックはむしろ「控え目」にしないと、つぶしあってしまいます。
4.コードの下の音域でもコードを入れる。
音域1(主旋律)
音域2(コード、アルペジオ)
音域3(さらに低いコード)
AとBは、音域1と2だけを使って、サビだけ音域3を使えば「豪華」に聞こえます。
@sakurako 詳しくありがとうございます
非音楽的な表現は良くない、ふむふむ
音楽って自己表現の芸術かなあと思っていますが、もちろんなんでもありではないですね
何を作るにしても音楽の世界の中でもルールがあると言うか
絵画に近い、なるほど
音楽を絵で表現するのは頭の中を視覚化しるのに良い方法だと思いました
MVなんかもそうですよね
あと、アイドルソングなんかもこのメロディーでこういう踊りを女性アイドルが踊って、とか
今度作曲する時、視覚イメージを意識してやってみようと思います
@LAFLOOR
ルールの話じゃなくて、「音楽的な感性をあげろ」ってことですね。
『豪華』っていう言葉は、音楽じゃないでしょう。
ドミソの和音に、さらに、一オクターブうえでドを鳴らして空間を埋めるとか。
あるいは、ミの音を抜いて、音を圧縮してパワフルにしようとか、『音楽』の話をしないとダメだってことです。
例えば、料理も自己表現ですけど、料理を作る際に「凄く美味しい豪華な料理を作りたい」と言ってるだけだと、料理の勉強にならないじゃないですか。
肉料理なのか、魚料理なのか、和風なのか、洋風なのかとか、料理のキーワードを出していかないと何を創ろうとしているのかわからない。
「煮ます/焼きます」と決めたときに、ようやく、塩の分量とか、調味料、火加減の話もできる。
でも「豪華な料理にしたい」だけだと、会話が成立しないでしょう。
本人は音楽の話をしているつもりでも、それだと「音楽になってないよ」ということです。
でも、我々は結構、抽象論に行きたがる。
無意識に「音楽でもなんでもない一般的な話」に逃げちゃうんです。芸術とは~、自己表現とは~。
それを私は注意されたということです。
@sakurako わかりやすい例えありがとうございます
@LAFLOOR
とはいっても、あんまりうんちく述べてもたぶんダメで、やっぱり先生に見てもらわないと難しいですね。
私も先生に言葉で言われてもわからないですもん。
先生が実際に直したり、ピアノで弾くのを見て、腑に落ちて修正できますね。
SNSで知ったかぶりの議論してもダメですね。音楽は聴いたり見ないと上達しないと思いました。
結構「視覚」が重要なんですよ。先生も「絵を描く感覚に近い」と言ってました。