・Valhalla との比較で言うと、Valhallaは減衰がよく伸びて消えそうになるとパスっと消える印象だが、IRCAM Verbはもっと最後まで伸びる印象。表現力もIRCAM Verbの方が高く、解像度が高い。
・IRCAM Verb ってたしか、元々の定価は10万円くらいで、近年値下げして3〜4万円になったはず。それがセールで8900円だったので、コスパは良い。ただこの値段なら買いだけど、3万円で買うかって言うと微妙。廉価版の Session で十分かどうかは比較してないのでわからない。なんだかんだで15年くらい前の製品だけど古さは感じない。
Alchemist
・マルチバンドダイナミクス。コンプ/エキスパンダー/デコンプ/デエキスパンダー/トランジェントシェイパーが最大5バンドで使える。それぞれのバンドで複数使えるので、コンプとエキスパンダーを併用しつつトランジェントもつまみ上げるみたいなコントロールを帯域ごとにできる。
・パッと見複雑そうだが、さわってみるともっと複雑。これはやばい。なんでもできる。
・音は良い。たぶんサチュレーション的な機能は搭載されていないので、どこまでいってもデジタルな感じ。弄っていくとどんどん解像感が上がっていく。全部の音を聞かせたいときのマスタリングに良さそう。
・音作りにむっちゃ手間がかかるので、トラックに指すのはないかな。バスかマスター用。
・プリセットが11個しかない。「プリセットを選んでちょっと弄るだけ」派の人は買ったばかりの状態では全く使えないと思う。
・定価36,000円らしい。これはおそらくそれだけの価値がある。でもむっちゃ手間がかかるし、これじゃないとダメなケースは少ないかも。むっちゃ追い込むマスタリングか、どうしようもない2mixを力技でなんとかする用とかかな。