SmartNews米国事業の失敗の件が話題になっている。
鈴木健CEOは間違ったアイデアにこだわった。「極右とリベラルの橋渡しをする」ニュースメディアは無理筋の発想だ。その結果は行き過ぎた相対主義、両論併記の誤謬。
ちなみにX/Twitterのコミュニティノートも「分断されたコミュニティを事実で橋渡しする」役割を期待された仕組みなのだけど、マスク体制での運用放棄もあって同じような誤謬が露呈した。
「分断の橋渡しはそもそも難しいので甘くみてはいけない」という普通の人には自明のことが、テック業界のセレブたちにはなかなか理解できない。
「普通の人々」や「メディア」を甘くみてはいけない。
アメリカ最強アプリとまで評された「SmartNews(スマートニュース)」が失墜してしまった理由とは?
https://gigazine.net/news/20231218-smartnews-us-market-wrong/
スマートニュースは社会の分断に挑む、鈴木健CEOが見た激動の民主主義
https://www.businessinsider.jp/post-226563
まあこれは僕が勝手にそう思っているだけで、本当のところはわからないです。
SmartNewsと『なめらかな社会』がどう関係するんですか?というのはイベントの質問でも上がってたし、そこは鈴木氏もうまく説明できてなかった。
それを僕が僕なりに解釈しただけです。
そして、この「左右(とは限らないけど、両端の思想をもつ人々)が雑多に集まっている空間を作り、その空間がうまく運営されれば今の分断状況を変えることができるのではないか?という考えは、僕の作っている GironHub がやろうとしていることにも似ている。
もっともSmartNewsは単にその人の好みの記事を出すだけなので、現時点ではフィルターバブルを作り出しているだけかもしれないけど、そこをゴールとしているわけではなかったことは彼の著書を読んだらわかる。
まあ辞めたのなら何をやろうとしていたのかは永遠にわからないけど。
これなー。鈴木さんとは会って話もしたことがあるけど、極右にハマったとかではなくて、いわゆる「分断」の問題を自分のメディアが解消する、という意気込みでやってたと思うんですよね。そのためにはいろんな思想を持つ読者をユーザとして取り込む必要があって、そのプロセスとしてリベラルだけでなく極右とも繋がる必要がある、と考えたんだと思います。
だけど、それは一般にリベラルの人には理解されないので、「あっち側に関わるなら私は関わらない」みたいな話にはなりがち。
鈴木氏のやりたいことを他の社員と共有できなかったのが敗因かなと思うし、それはいずれにしてもアメリカでは(日本でもだけど)難しかったのではないかと思います。
アメリカ最強アプリとまで評された「SmartNews(スマートニュース)」が失墜してしまった理由とは?
「混乱した製品開発プロセス」や「鈴木氏の 極右への執着」などにより失敗
CEOがQアノンにかぶれて暴走して自壊したわけですね。経営者が右翼の陰謀論に嵌ると結末は悲惨です☺️
https://gigazine.net/news/20231218-smartnews-us-market-wrong/
結構大幅値上げだな。
手紙110円、はがき85円に 30年ぶり値上げ、赤字転落受け | 2023/12/18 - 共同通信 https://nordot.app/1109301607927743063
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