浅田氏が言ってることは昔から変わらないな、と思いつつ、需要があるかどうかわからないけど翻訳すると、
>貧富の格差を解消する再分配では保守派と大差ないこともある
これは「貧富の格差を解消するのはいいが、それは保守もやっていることなので差別化できない」という意味ではなくて(そう誤読している人が多い気がする)、「貧富の差を拡大させる資本主義の問題点を再分配の最適化によってやらわげようとする社会民主主義的政策では、資本主義には打ち勝てずそれを補完するだけに終わる」という意味ですね。これはまんまドゥルーズがそう言っているので受け売りしているだけかと。
>下世話な世界に飛び込み、時にはワルを装う懐の広さがほしい。保守派を笑わせながら論争する余裕を持って
これはそのまま「シラケつつノる」スキゾ戦略と逃走論ですね。正面からぶつかるのではなく、ゲリラ的に戦い、やばくなったら逃げろ、みたいな。
つまり新しいことは特に言ってない。『構造と力』の文脈の範囲内で現代の政治を表現しただけのことですね。この記事はそういう記事だし、特におかしいとも時代錯誤とも思わない。そして言うまでもなく何の生産性もない。
東京新聞の浅田彰氏インタビュー。
なんか、自分は安全な真ん中にいつづけながら人に文句をつけて威張りつづけようとする、「右も左もダメ」みたいな適当なことを言っているだけでよかった、バブル時代の「おじさん評論家」という感じです。
こういう安全な場所からいい加減なことを言う人の言葉を、新聞がありがたがって載せる必要があるのでしょうか。
っていうか、
「自己認識」を疑うべきならば、時代に合わせて自分の物の見方を疑ったり改めたりしていくべきだと思います。
「保守」「革新」観があまりにもクリシェっていうか、古すぎませんか?
「再分配」をちゃんとやってくれる「保守」が、いったい今、どこにいるというのでしょうか。自民も維新も「中抜き」ばかりしているのに。
「浅田さんは、一部の革新派の政治家の政策について「貧富の格差を解消する再分配では保守派と大差ないこともある」。ただ、少数者差別などに敏感な「目覚めた優等生」としての振る舞いが目立ち、「通俗道徳に親しみ清濁併せのむ保守派には、エリートの偽善に見えることもある」と指摘。真面目でなければと自ら決め付けず、「下世話な世界に飛び込み、時にはワルを装う懐の広さがほしい。保守派を笑わせながら論争する余裕を持って」と願う」
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